子供をとりまく環境

小さな子供たちが犠牲になる事件が多発している、また子供自身が事件を引き起こしてしまう。
悲しい日本の現実です。

生活環境がガラリと変わり、子供をとりまく文化や風俗も劇的に変化した昭和時代を経て、平成時代の子供たちはいわゆる”子供らしさ”を大いに発揮しづらい状況に常にいるのかもしれません。
それは、かつて近所の原っぱや河原で友達と一緒に飛び回って体を汚しながら遊んでいた元気な姿とは大きくかけ離れ、習い事や塾で遊び時間は少なくなり、友達とは家の中でゲームをして遊ぶ、外で遊ぶ時にもゲーム、そもそもかけっこできる原っぱなどが極端に減ってしまい、元気に体を動かして遊ぶことができないのだから、それは子供たちに罪はありません。

また、学校から帰宅するあいだに狙われる事件も多く、安心して外に出られない状況もあって、子供たちは”子供らしさ”を何処かに隠し、大人しくせざるを得ない。
そもそも”子供らしさ”とは何かという論点も出てくるかもしれませんが、”子供らしさ”を守るためには必ずまわりに大人の眼差しがあってこそ、ということは曲がりもない事実です。

かつて外で元気に遊ぶ子供たちは、親の視線だけでなく近所の大人たちにも優しく見守られながら、だからこそ安心して外に飛び出していったのかもしれません。
現在は、近所との関わりもかつてほどの親交は少なくなり、親は共働きで子供が家にひとりで待つことも珍しくありません。
大人が近くにいるからこそ、子供は”子供らしさ”を発揮していたが、大人が傍にいなければ甘えることも頼ることもできず、時に大人が今まで想像もしていなかった悲しい部分を、子供がみせることも増えています。
それが、事件として取り上げられるようなことも多くなり、子供をとりまく環境について再考すべき時が来ている警鐘ともいえるでしょう。